早いものでもう11月に入りました。
先日1日の日曜、公園内の徳源院跡(とくげんいんあと※1)周辺には甲冑姿の方々が集結。
今年は第5代古河公方(こがくぼう)足利義氏(よしうじ)の娘である足利氏姫(うじひめ)の没後400年ということで、氏姫没後400年記念事業実行委員会の方々による「氏姫レクイエム」イベントが行われました。
氏姫ゆかりの寶聚寺(ほうじゅじ)のご住職による法要なども行われました。
氏姫は父義氏の死後、9歳で事実上家督を相続したと考えられ、その後は豊臣秀吉の命により小弓公方(おゆみくぼう)足利国朝(くにとも)と結婚し、本来であれば喜連川(きつれがわ)に入るところを、古河公方嫡流の意地を通して鴻巣御所(こうのすごしょ※2)に住み続けたと言われています。
こういうイベントをきっかけに、改めて古河の歴史について調べてみるのも良いですね。
公園内の史跡にも、ぜひ一度お立ち寄りください。
(伊)
※1:氏姫の法号から徳源院と称した寺の跡。義氏の遺骸の一部が葬られたと考えられ「古河公方足利義氏墓所」として県指定史跡となっている。
※2:古河城の別館。古河公方館跡として県指定文化財となっている。公園内の民家園西側に位置し、建物は残っていないものの、掘と土塁(どるい)の跡がしっかり確認できる。