今日は冬の植物観察会を行いました。
天候にも恵まれて、散策日和です。
まずは、樹木の冬芽について資料を見ながら簡単なレクチャー。(冬芽については、てくてく情報2月号にて詳しく紹介しています。)
実際に園内で観察した植物の一部をご紹介。
こちらは、「ロウバイ」。民家園にあるものは既に散っていて、通常この時期はもう見られない花ですが、茶畑の南、河童沼の手前にある一本は、まだたくさんの花を付けていました。
そこから園路を南に進み、仙人池の東側にあるのが「クマザサ」。通常は全体が緑ですが、越冬する時だけ写真のように枯れて縁取られます。これが歌舞伎の化粧「隈(くま)取り」に似ている事から「隈笹」と名がついたそうです。
クマザサから南東、愛宕川の石碑のところにある「ネコヤナギ」。茶色く見えている芽鱗は一枚でスッポリと覆っています。これを上に脱ぐような形で、中からふわふわの花芽が顔を出します。名前の由来はご想像の通り、猫のしっぽに似ているからです。昔の某アニメの歌にあった、「柳の下に猫がいる」からでは決してありません(笑)
クマザサの西側、春草席と呼ばれる休憩エリア。展望デッキの近くにある「キリ」は、たくさんのつぼみが準備中。5月の短い期間にだけ、薄紫の筒状の花を咲かせます。
梅林の西側、公方様の森のイヌシデ。穴の空いた枝は、アカゲラというキツツキ科の鳥がつついた跡です。ちなみに「キツツキ」というのは総称で、「キツツキ」という鳥はいないんですよ。
ここは西郷どんに一番多く登場している公方様の森の北側の園路。この長い枝に全て上向きの小枝が多く生える木は「ミズキ」です。5月に白くて小さい花を付けます。
いかがでしたか?
観察したうちの一部でしたが、なかなか興味深かったのではないかと思います。
次回の植物観察会は4月に予定しております。広報古河やホームページ等でお申し込みのお知らせをいたしますので、ぜひみなさんご参加ください。
(伊)