12月17日(土)、市民協働で、公方様の森の笹刈り作業を行いました。
先週12月10日に行った笹刈りの続きの作業となります。
笹を刈り取っていくと、笹の下からリュウノヒゲが顔をのぞかせていました。
アズマネザサは放っておくと3メートルにもなり、太さも親指くらいまで成長します。
そうなると、林床の生態系が変化し、今までとは異なる動植物が生活する空間に変わってしまいます。
しかし、ササを刈ることで、林床に光が当たり、元の植生が回復します。
ではなぜこのように人が管理する土地が存在したほうが良いのでしょうか。
その答えの一つとして、里山の生態系の豊かさから受ける恩恵、があげられます。
公園内には駒ケ崎の森のように深い森や、御所沼とその水辺、さらには笹が密集して生えているエリアもあります。
また、公方様の森のように人が管理する林地や、ホッツケ田のような水田、水路があります。
こういった様々なタイプの空間があることで多様な生態系が存在すると、それだけ多くの生物間のやり取りが存在し、もちろんそれが私たち人間にもたくさんの恩恵を与えてくれるのです。
散歩やジョギングで公園を訪れたときに、豊かな生態系が来園者の心を癒し、また、子どもたちの遊び場となることで、心身ともに健康となる手助けになります。
市民協働で地域のみなさんとこのような環境を作り出すことが、来園者のウェルビーイング※を支える手助けとなります。
みなさんも、公園の市民協働作業に参加して、ウェルビーイングを支える公園づくりをしてみませんか?
※ウェルビーイング:世界保健機関(WHO)が定めた「健康」の定義のことで、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」
(SAT)
posted by 古河公方公園 at 09:42|
日記
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